厩舎関係者の怒り収まらず……「こっちは被害者なんだよ!旅費も出して欲しい位だよ!」
厩舎関係者からは怒りや戸惑いの声が相次いだ。16日の函館スプリントS・G3の最有力候補だったダノンスマッシュが競走除外となるなどした安田隆行調教師(66)=栗東=は「こっちが被害者です」と怒りに震えた。
函館競馬場は15日早朝から騒然とした雰囲気だった。
16日に行われる函館スプリントSは6頭が除外となり、異例の7頭立てに。
出走すれば1番人気が濃厚だったダノンスマッシュを管理する安田隆調教師は「最悪ですね。コメントがないです。期待していただけに残念です。おかしいですよ。これだったら旅費も全部出してほしいくらい。(この日の函館5R・新馬戦に使う予定だった)レッドヴェイパーの会員さんも内地から来ているし、どうすればいいのか。こっちが被害者です」と怒りをあらわにした。
14日22時30分頃に審判部から連絡を受け、競走除外になる旨を伝えられたという。
また、函館にいる厩舎関係者は「昨日(14日)の午後3時過ぎに調教師から禁止薬物が入っているという電話があった。
その後に(当該の)飼料を回収されましたね。(回収にきた販売業者に)『異物が入っている』って言われたけど。そのときは、除外になるとは思ってなかった。むしろ中止になるんじゃないか、と思った」と話した。
この日の朝6時30分に15、16日両日の競走除外馬の措置がとられる発表があったが、16日の重賞以外のレースの除外馬の発表が遅れたこともあり、「今日(15日)のことはわかったんですけど、明日(16日)の馬のことはわからないんですよ」とあるジョッキーは困惑。
調教師らも朝から駆けつけ、対応に追われた。
開催当日の早朝に類を見ない発表で、物々しい雰囲気のまま北海道シリーズが幕を開けた。
一方、滋賀・栗東トレセンではユニコーンS(16日・東京)にロードグラディオが出走予定だった西浦調教師が「グリーンカルは(97年に)開業してから、ずっと使っている。(今回は)どこでどうなったのかが分からない」と肩を落とした。
14日23時に電話で一報を受けた後、トレセン事務所で説明を受けたという。
今週はロードを始め、7頭をスタンバイさせており、「非常に楽しみな馬が多かった。仕方がないことだけど残念です」と話した。
また、ユニコーンSにサトノギャロスが出走予定だった西園調教師も「競馬会(JRA)が認めたところから仕入れたサプリでこんなことが起きるなんて…。バタバタはしたけど、どうしようもないので」と振り返っていた。
<当該の飼料添加物「グリーンカル」計28厩舎が購入>
JRAで当該の飼料添加物「グリーンカル」を購入していたのは計28厩舎。内訳は栗東所属が22厩舎、美浦所属が6厩舎だった。
厩舎によって、今週の出走予定馬すべてが競走除外となったケースと、そうでないケースに分かれた。
安田隆厩舎は滞在先の函館でグリーンカルを購入していたため、函館スプリントSに出走のダノンスマッシュなど函館滞在組の3頭が土日で競走除外となったが、栗東では購入していないため、ユニコーンSのデュープロセスを含む土日合わせて5頭は予定通りに出走することになった。
https://hochi.news/articles/20190615-OHT1T50205.html
しなかったら大変なことになりそう
嘘だろ
函館まで行ってさ
ダノンスマッシュ……
しかし被害額の算定が難しいな
出走するからには人気にかかわらず勝って賞金ガッポリの可能性も惨敗で賞金パアの可能性もあるわけで
慰謝料の中にどれだけ加えることができるかって話になるのかな
最低でも登録費の返還と馬の輸送費全額支払いくらいはやったれよ
厩舎関係者に非が無かったピンクブーケの時もそうだったし
JRAが保証しないといけない
何回も購入して今までは平気だったんだろう
信用してたわけでな
そして今回は裏切られたわけだ
仕方ないだろうよ
ダノンスマッシュの為に仕事も休んだのに
今回で引っ掛かった厩舎はむしろクリーンだよ
逆に別ルートで購入してる厩舎のがあやしすぎ
トレセンで売ってるんだろ?
そんなのに禁止薬物が入ってる事自体が考えられないもんな
この一件で今後は馬に与えるものにはシビアになるだろうね
それだけに危機感は強く、「自分の管理馬はよかったから、という問題ではない。競馬サークル全体で考えないといけない」。関係者が一体となって問題に取り組む必要性を説く。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061500522&g=spo
JRAが認めた業者なのに…調教師ら関係者困惑
前代未聞の出来事に、栗東トレセンでも関係者が困惑していた。15日土曜は競馬開催日のため、午前4時に開場。
調教スタンドに集まったトレーナーの表情はさまざまだった。前日14日の深夜に知らされたというある調教師は、出走馬のオーナーに連絡を取ることができず、戸惑ったという。
日曜東京メインのユニコーンSに出走予定だった関西馬では、サトノギャロス(牡3、西園)とロードグラディオ(牡3、西浦)が除外となった。本来ならこの日、東京に向けて馬運車で出発する予定だったが、坂路で調教を行った。
西園師は「競馬会(JRA)が認めた業者から仕入れたもの。こういうことになったので、どうしたらいいものか」と頭を抱えた。また、管理馬ギャロスの今後についても「使うレースがないので…」と困っていた。
西浦師は14日の23時頃にJRAから連絡を受けた。すぐに栗東トレセン事務所に向かい、15日の午前0時前後に説明を受けた。「最初は何が起こったのかと思った。
今週、出走する予定だった7頭(すべて除外)はどれも楽しみにしていた。グリーンカル(飼料添加物)は厩舎開業から使っていたもの。どこでどうなったのか…。詳しいことが分からない」と険しい表情で話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-06160129-nksports-horse
禁止薬物検出のサプリ、半年前から検査結果待たず販売
競走馬の飼料やサプリメントなどの薬物検査は、特に専門的な分野のため、公益財団法人「競走馬理化学研究所」に依頼するのが一般的。「グリーンカル」も他の製品と同様、製造ロットごとに検査を行ってきた。
通常なら検査で陰性が認められてから市場に流通するはずが、今回は今年4月に検査を依頼した製品が、すでに昨年12月の時点から販売されていた。この点について、同製品を取り扱う日本農産工業は理由を明らかにしていない。
今回検出された禁止薬物については「原材料としてテオブロミンを使用しておりません。現時点では原因を特定できておらず、原因究明のために製品・原料および製造工程について調査しております」と状況を説明した。
製品の製造元は日本農産工業の子会社、ニッチク薬品工業。昨年12月から今年5月まで出回っていた製品は、検査をクリアした以前の製品とは違う窯で製造されていたといい、現在はグリーンカルの販売を停止し全量の回収を進めている。
◆グリーンカル 粉末状の競走馬用カルシウム剤。カルシウム、リン、マグネシウムのほか、亜鉛、アミノ酸、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなど、馬の健康維持に配慮して機能性素材が配合されている。
同製品を取り扱う日本農産工業のHPによると、1日あたり100グラムを2、3回に分けて飼料に混ぜて与えるとしている。なお、同製品のパンフレットには「本製品は(公)競走馬理化学研究所の検査を実施しており、競馬法に指定される禁止薬物の陰性を確認しております」と表記されている。
◆禁止薬物 競馬施行規程第132条に規定された薬物。馬の競走能力を一時的に高め、または減ずる薬品または薬剤を指し、これを投与され、その影響下にある馬は出馬投票できない。
公正確保のためレース後1着から3着までの馬と、裁決委員が指定した馬については、禁止薬物の検査のため理化学検査を受けなければならない。
この理化学検査は(公財)競走馬理化学研究所が担当している。今回、飼料添加物に入っていた「テオブロミン」は興奮作用、気管支拡張作用、強心作用、利尿作用等を持ちチョコレートやココアなどに含まれる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-00000004-sph-horse
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